蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)

2003年09月分
第5週 9/28 9/29 9/30


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第5週

2003/9/28(日)
 13時、東京ドーム、日本ハム×西武。Fsの東京ドーム本拠地最終戦。30年間つき合ったホームチームとの別れの日だ。とうとう、この日が来てしまった。どういうわけか昨夜から一睡もできず、家にいても落ち着かないので10時半頃ビッグエッグシティへ行ってみたら既に各ゲート、長蛇の列だった。80年の後楽園球場決戦(近鉄戦のダブルヘッダー。あと1勝すれば後期優勝だった)を思い出す。あのときもどこにこんなにファンがいたんだという盛況だった。

 前売り券を買っていたので列には並ばず、ビッキーズでのんびり腹ごしらえ。入場先着1万人に球団から何かプレゼントがもらえるらしかったが、それはあきらめた。パシフィックリーグは福岡ダイエーがマジック1で優勝目前、西武にとっても首の皮一枚つながった大事な試合である。驚いたことにL・伊原監督は辞任を表明しており、昨年、日本シリーズを戦ったG・原監督と共に2年で指揮官が代わるという異例の事態を迎えている。

 開場後しばらくしてからドーム入り。偶然だけど、購入した席はバックネット裏、文化放送ブースのすぐ近くだった。実数で3万5千は入っていたと思う(公式発表5万)。泣けるなぁ、満員慣れしてないからウェーブひとつするでもないFsファンの純情。皆、今日という日を自分史の重大な区切りだと受け止めているだろう。

 試合は不思議な重圧のなか進んでいった。初回、L・中村が「初スタメン4番」の期待に応えるタイムリー。4回、Fs奈良原が同点タイムリー。それ以外はベタなぎの内容。Fs・ミラバル、L・三井、両先発ともそこそこヒットは打たれるんだけど、何も起きない。Fsの選手がピリピリしているのが感じられた。東京最終戦でいいとこ見せたいんだ。

 5回表裏だけ文化放送の実況中継に出演。鈴木光裕アナに「いや、今日も修学旅行が来てるとは思いませんでした。都城高校と五戸中学。物凄い野球マニアな修学旅行ですねぇ」なんてネタを振る。解説の東尾修さんが全然やる気がない感じで笑った。

 7回裏、小笠原が目の覚めるような2点タイムリー。このときの東京ドームは凄かった。阪神タイガースの「甲子園効果」の話が報じられているけれど、小笠原もあの歓声はしびれただろう。普段、こんな歓声があったらFsの野球は変わっていた。

 そしてついに最終回がやって来る。ファンは既に涙腺が緩んでいる。2点リードでマウンドにはエース、ミラバル。L打線は下位に廻る。もうお別れだなぁと思ったら、いきなり宮地がヒット、続くマクレーンが高めのストレートをレフトスタンドに放り込んだ。マジすか。いや、物語はそんな絵に描いたようには終わらないな。清水→芝草の継投で満塁を作り、決勝点は芝草の四球押し出し。家庭の事情でストッパー・建山が登録抹消していたのが不運だった。3対4。

 まぁ、本当にFsらしいといえばFsらしいラストゲームだった。微妙な味わいだなぁ。何度、こんなシーンを見せられたことか。試合後、セレモニーが行われ、球団旗が降納されたのは寂しかった。場内を一周するとき、レフトスタンドのL応援団も紙テープを投げ別れを惜しんでくれる。チーム、スタッフ全員の記念写真の後、オーロラ・ビジョンにエンドロールが映し出され、それを並んで見つめる新旧チームマスコット、ファイティー君とギョロタンの後ろ姿が実に良かった。

 球場を出て、TOKYO-FM『フィールド・オブ・ラブ』用のコメント収録。それから水道橋の居酒屋打ち上げに合流。仲間ともこれからめっきり顔を合わせる機会がなくなるだろう。早めに別れて帰宅、『YOMIURI Weekly』に観戦記を執筆。



2003/9/29(月)
 20時、渋谷・有線ブロードネットワークス、『山田五郎のスタジオ'58』収録。最近は「うんちく四天王」のひとりとしてお馴染みの山田五郎氏と対談。いや、久々に「乱取り稽古」みたいな充実した対談。あの内容、有線でしか聴けないのは残念だなぁ。印象に残ったのは、スカパーの仕事で得た経験について聞いてもらったとき、即座に「そうだよなぁ、ライターって好きになる力のことだもん」という言葉が返ってきたところ。名言だと思った。収録後も合わせて何だかんだで5時間話し込む。



2003/9/30(火)
 18時半、東京文化会館大ホール、二期会公演『蝶々夫人』。演出/栗山昌良、蝶々夫人/腰越満美、ピンカートン/水船桂太郎、指揮/小林研一郎、管弦楽/東フィル。19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで流行した「ジャポニズム」の所産を、初演からほぼ百年後、別にフツーのこととしてオール日本人キャストで演ってる面白さ。このオペラは世界で一番、日本人が楽しめる内容だ。しっかし、ピンカートンのアメリカは、後んなってこの長崎に原爆落としやがるんだからねぇ。



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