蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)
| 2001年10月分 | |||||||
| 第1週 | 10/1 | 10/2 | 10/3 | 10/4 | 10/5 | 10/6 | |
第1週
| 2001/10/1(月) |
| 22時、TBSラジオ『アクセス』出演。原稿書きでくたくたなのと体調自体が今イチなせいで、逆に冒頭から弾けて出たのがうまくいった。全体に小島アナに物凄くからむかんじにまとまる。今日ぐらいのバランスが面白いんじゃないかな。終わってくたびれましたが。 |
| 2001/10/2(火) |
| 原稿書きの一日。昨日、自分のことにかまけて書き忘れたが、古今亭志ん朝が死んでしまった。本当に痛い。落語好きの友人から電話あり。今、文句なく名人芸と言い切れるのは談志と志ん朝だったと思う。失ったものが大きすぎて言葉がない。 Fsは53勝84敗3分で全日程を終了。小笠原道大は7厘差で福浦に届かなかった。しかし、胸を張れ小笠原! 君ひとりが今季、Fsファンのプライドを支えたんである。片岡、田中幸雄という主軸が2割5分台である以上、敵はたったひとりをマークすれば良かった。そのなかでキープした数字だ。君だけが140試合、次元の違う闘いをした。若手を別にすれば、来季、この男はもっと凄くなると感じさせてくれたのは小笠原道大ひとりきりだ。ぎりぎりまで闘い抜いたから次がある。俺は本当に誇りに思ってるんだ。 福浦和也とマリーンズ球団の名誉の為に附記する。ここ数日、福浦は風邪で体調を崩していた由。先日の欠場もそういう意味であった。欠場はあの日だけで、今日も5打席立って、男と男の勝負をした。さわやかな話じゃないか。 |
| 2001/10/3(水) |
| 14時入り、スカパー青海センター、『WCWJ』収録。今日のゲストはスカパーのPPV(有料放送)で『スカパー!サッカー高等研究所』という月イチの新番組を始めた元日本サッカー協会強化委員長、加藤久氏。新番組の方は強化委員会でやってた水準のレクチャーをそのまま一般の方にお見せするという、画期的にわかりやすく、ためになる内容なんだけど、今日の加藤さんは物凄かった。おそらく放送史上初ではないか、「ドッカンドッカン爆笑をとる加藤久」である。何故そうなったのかはわからないが、途中から96年アトランタ五輪予選、イラク戦前夜の話になり、加藤さんと野見山さんと小野さんの3人でイラクにスカウティング(敵状視察というかスパイ)に行った話が止まらない。ホントにこの番組やってよかった。あんな加藤さん初対面で引き出せるの俺ぐらいなもんだぜ。 |
| 2001/10/4(木) |
| 原稿書きの一日。明日、出発までに置いてく原稿が残り3本。大丈夫なのかなあと思うが、それは編集者の言いたい台詞だろう。大丈夫なのかといえば今日の日刊スポーツ1面は「サッカー日本代表 爆弾騒動」。何でも滞在中のフランス・リール市、行政府ビルに爆弾予告の電話が入り、避難騒ぎがあったとか。まあ、日刊スポーツは「妨害予告か」なんてアオッてるけど、普通に考えれば日本×セネガルなんて地味な試合妨害しても大した効果ないよね。ただセネガル代表のFW・ディウフは所属クラブが地元ランスだから観客の警備は大変かも。 それから今日付の朝日朝刊(国際面)によると、 「イタリアにある『米資本主義の象徴』がテロに狙われる可能性も―米国務省は2日、異例の注意を呼びかけた。米国のテロ事件後、特定の欧州の国に向けて警戒情報が公表されるのは初めて。国務省は入手した情報をもとに『来月までに』標的になるおそれを指摘したが、『象徴』が何を意味するのかは明らかにしていない」 ってとんでもないタイミングでミラノへ向けて旅立つねえ。「イタリア代表のホーム戦」「セリエA(ラツィオ×アタランタ)」と半分はイタリア滞在だよ。何だろう「イタリアにある米資本主義の象徴」って。企業ビルか官公庁か、まさかローマ法王庁ってことはないだろうな。 |
| 2001/10/5(金) |
| テレビ東京で「日本×セネガル」戦(0対2で完敗)を見たり、荷作りしたり、いよいよ残ってしまった『NAVI』の原稿に泣き言を書いたりして完徹。「ロシア機爆発 墜落」が1面トップの朝日を読む。くたくたの状態。13時発、JL417便にてミラノへ出発。 18時、ミラノ・マルペンサ空港到着。時差はマイナス7時間。ミラノ中央駅へ移動して、そこからイタリア国鉄に2時間ほど揺られてエミリア街道の古都モデナに着く。本当はパルマに宿をとりたかったんだけど、ホテルが押さえられなかった由。駅前はひっそりしていて、かなりの田舎町だと思う。セントラルパークホテル(イタリア読みわかんない)に投宿。 |
| 2001/10/6(土) |
| 朝食後、ユネスコ世界遺産に登録されているグランデ広場周辺を散策。中世の街並みがそっくりそのまま保存されている。12世紀・ロンバルディア・ロマネスク様式という大聖堂ドゥオーモを眺めながら広場のベンチでしばらく物思いにふける。テノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティの生まれ故郷はこんなに静かな町だった。 昼過ぎ国鉄で50q西のパルマへ移動。30分くらい。パルメザンチーズと生ハムで有名な町だが、トスカニーニの故郷でもあって、駅前でいきなりヴェルディ祭のポスターを見かける。うわっ、これ、つまり、テアトロ・レージョでオペラやってるってことでしょ。ちっきしょー、半月くらい滞在してオペラ見たいなあ。芸術と美食の町かあ。国立美術館ガッレリア・ナツィナオーレでコレッジョのコレクションを見る。バロック絵画は普段、大規模美術館へ行っても素通りして、ろくすっぽ見ないんだけど、「コレッジョの町」で見るコレッジョは又、格別。大聖堂ドゥオーモの天井画「聖母被昇天」や、サン・ジョバンニ教会の「キリストの昇天」とコレッジョ大作を見て廻った後、旨そうなレストランを発見したのでパスタと生ハムをいただく。旨すぎてドゥオーモすいません。 16時、駅前で元文化放送の北川義隆氏と合流。北川さんはローマ在住3年め、そのロマニスタぶりは『サッカーダイジェスト』の連載等でも御存知の通りだ。カフェで話し込んでたら、成田でレンタルした国際ケータイが鳴って、17時半、スカパー12時間生テレビの最初の電話出演。つまり僕は朝5時台までずっと起きてるらしい。北川さんが呆れ返った顔をする。 20時45分キックオフ、スタディオ・エンニオ・タルディーニ、W杯欧州予選イタリア×ハンガリー(グループ8)。1時間ほど前にスタジアム入りしたらちょうどイタリア代表のバスが入ってきたところで、目の前にトッティやデルピエロやF・インザーギ、ブッフォン、カンナバーロなんかが見えてびっくりしてしまった。『ワールドサッカーダイジェスト』(10月18日号)はポジション別の格付けランキングを特集しているが、FWもDFもGWも「Aプラス」(MFだけが「B」)という、スーパータレント軍団が揃いのスーツ姿で目の前のバスにいる。アルゼンチン、フランスが優勝候補の両横綱として、当然、大関を張るのがイタリア代表だ。今日、勝てば出場決定。相手は出場絶望のハンガリー。勝ち負けではなく、いかに勝つかを注目したいと思う。 スタディオ・エンニオ・タルディーニはこぶりの、なかなかいいサッカー場だった。もちろん中田(パルマ)はここでプレイしている。選手がアップを始めるとスタンドは歓喜につつまれる。大御所トラパットーニ監督が選手と一緒に走ってる姿が印象的。 キックオフである。今日のイタリア代表はDFの要、ネスタをケガで欠き、マテラッツィ(#6)がその穴を埋める。3-4-1-2のフォーメーションはそのまま。パルマの客は奇妙に静かだった。前半、何度もチャンスが訪れるが健闘ハンガリーにはばまれ、イライラがつのってゆく。そのうちにゴール裏から「バッジオ」コールが巻き起こり、不在のロベルト・バッジオに託す想いがいかに強いか、そして守備的な伝統のお国柄とはいえ観客が何を望んでいるかがわかる。随所にハッとするほど素晴らしいプレーがあるが、このチームは要するにトッティ(#10)を経由してしか攻めの形がないので、そこをマークされやすく、いかにそれが変幻の姿をとろうと、そして美しかろうと、サッカーとして古典的なのではないかと思えた。例えばアルゼンチンとやったら厄介なことにならないか。 前半終了寸前、ゴール正面でFKをもらったイタリアはデルピエロ(#11)が左スミに鮮やかに決め、そこからもう絵に描いたような「カテナチオ」で逃げきり体勢。後半10分過ぎにはデルピエロを下げてF・インザーギのワントップ、3-5-1-1あるいは3-6-1みたいな形にして、ハンガリーを完封する。だけど、後半18分頃から客席はウェーブが起こっちゃって、これは「W杯出場疑いなし」の歓喜でもあるけれど、一種のブーイングでもあるなあと興味津々に眺める。1対0、イタリア出場決定! 別に誰かが飛び上がったりとか抱きついたりとか、そういうスタンドの光景のない、淡々とした決定の瞬間だった。っていうかメインスタンドの客、ロスタイムで帰りはじめたもんな。 試合終了後、トラッパットーニ監督の記者会見場に潜入。ピッチ上のアグレッシブな姿とは全然別の、小声でしゃべる会見が面白かった。イタリア語がわかったらなあ。トラパットーニ監督は「日本はどうも英語しか通じないらしい」ということで、既に英語のレッスンを受けているそうだ。何か可愛いエピソードだ。実際は英語もろくに通じないんですよ、監督! ようこそコリア・ジャパンへ! 試合前からわかっていたことだが、モデナ行きの終電がなくなり、ピッツエリアに寄った後、タクシーで50qも走って帰る。ホテルに戻ったのは2時半頃。そのまま12時間テレビの電話出演の為、待機。デジカメの調子が悪く撮影を断念。 |
