蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)
| 2001年01月分 | |||||||
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第3週
| 2001/1/14(日) |
| 9時半、日本武道館、第9回嘉納治五郎杯国際柔道大会。 篠原信一、井上康生の両エースを欠くも、今回から体重無差別ルールとなり話題を集めた嘉納杯、16ヶ国43人の柔道マンが最強の座を争った。有力招待選手はベルドゥタ(カザフスタン、00年アジア選手権2位・100キロ超級)、ステプキン(ロシア、シドニー五輪3位・100キロ超級)、ミカイリン(ロシア、99年世界選手権3位・100キロ級)、オノラト(ブラジル、シドニー五輪2位・90キロ級)等、迎え撃つ日本代表は滝本誠(シドニー五輪・81キロ級)、中村兼三(アトランタ五輪・旧71キロ級)の両中量級ゴールドメダリストをはじめ、次代のエースと評判の高い棟田康幸(00年フランス国際、世界学生選手権優勝)、唯一の高校生出場となった高井洋平(00年世界ジュニア選手権3位)等。 どよめきが起こったのは優勝候補・棟田康幸(明大)がミカイリン(ロシア)に判定負けした準々決勝。体重無差別大会の初代王者はロシアへ持ってかれるかと思ったら(いや、ミカイリン物凄いパワーだった)、参加選手最年長・31歳の下出義紀がやってくれました。下出は昨年、僕が初めて見に行った全日本選手権で冷静な戦略を見せて3位に食い込み、心ひそかに応援していた選手である。この嘉納杯優勝は嬉しいだろう。柔道大会は、やっぱり僕が日本人ということか、実際に見に行くと自分が思った以上にディテールがわかるんである。まあ、もし、僕がインド人なら高校の授業で柔道を習ったりしなかっただろうし、ヘーシンクとか山下とか古賀とか、柔道の選手をこんなに記憶してることもないだろう。こういうのはおそらく文化的蓄積に類することで、わからないがポーランドの人がショパンコンクールを楽しむように、柔道関係者以外の一般人が嘉納杯を楽しむようであっていいんじゃないかと思う。 あと、夜、『進ぬ!電波少年』を見たら番組最後の告知で、『ゆけ年こい年―』について「カウントダウンを58分から、意図的に2分早めて放映」したとして「表現上の配慮を欠いていました」とおわび。何だガガンボン日記(1月1日)に書いた話は、狙いだったのか。確かにチアガール出したりした辺り、狙いなのかどうなのか計りかねるところがあった。ただアレだな、狙いだったとしたらすべってたよ。世紀の変わり目でバカやって、寒い感じにするという狙いがおそらく演出意図以上にすべっちゃって、めちゃ寒いことになってとうとう番組終了まで回復できなかったというところじゃないか。 だけど、わざわざそれを告知するってことは(確信犯なら「日テレ年越し失敗!」で通した方が伝説が作れてトクでしょう)、よっぽど局の上の方とか、視聴者とか怒られちゃったんだなあ。『電波少年』、日テレの看板番組になっちゃってちょっと難しいとこに来てる。華原朋美のネタ、いよいよ単なるプロモーション企画になってきた。坂本ちゃんの受験が済んだら現状、強いネタないぞ。 |
| 2001/1/15(月) |
| 月曜日の楽しみは、その週の仕事にとりかかる前に(大概はソフトボールの筋肉痛だとか、週末の遊び疲れでちょっとぐったりしながら)スーパーで一週間分の買物をしたり、昼間、WOWWOWで『エキサイトマッチ』の再放送を見たりしながら、ぐずぐずだらだら自分のエンジンをあっためていくような感じである。 今日の『エキサイトマッチ』(本当は1月13日放映のリピート)で、なるほどなあと思ったのは、WBC世界Sフェザー級チャンピオン、フロイド・メイウェザーのノンタイトル戦のときに、解説のジョー小泉さんがこんなことを言ったんである。 「慢心、過信と、自信の境界線はどこか。これは結果を出すかどうかだけなんですね。非常に日本的な批判でしてね、ボクシングの歴史を見てますとモハメド・アリ以来、みんな自信過剰で結果を出してきたんですよ」 ジョー小泉さんは駄ジャレも多いが、さすが日本一のボクシング評論家(&マッチメーカー)だ。スポーツの世界では、このところ「善玉プレッシャー」論が言われるようになったけれど、「善玉・自信過剰」論はあまり言う人がいない。プレッシャーと自信過剰という、スポーツマンを堕落させる(と言われ続けてきた)二大要素に、実は選手を飛躍させる秘訣があるかも知れない。以前、Fsの渡辺浩司コーチに「よく選手が化けるっていう言い方をしますけど、具体的にはどういうことですか」と聞いてみたことがある。そうしたら、「簡単に言うと自信を持つことです。そして持った自信に自分の成績が追いついていって、その自信が本物になることです」ということだった。自信のおみこしにうまく乗っかって自分を成長させられる才能がこの世にはある。 |
| 2001/1/16(火) |
| 15時半、松竹試写室、『小さな目撃者』試写会。 口がきけない10才の少女が、両親と共に訪れたアムステルダムの街で偶然、殺人事件を目撃する。犯人に追われ、やがて反撃に転じるクライマックスを、配給会社のコムストックは「小さなダイハード」とプロモーション。主役の少女メリッサにフランチェスカ・ブラウン、お父さん役に『蜘蛛女のキス』のオスカー俳優、ウィリアム・ハート。監督・脚本・音楽はオランダのヒットメーカー、ディック・マース。アムステルダム市全面協力のオランダ=アメリカ合作映画。2月下旬より全国松竹系にてロードショー。 今日、考えさせられたのは「まぬけな殺し屋」と「超人的に頑張る主人公」のバランスという問題である。「大きなダイハード」というか「普通サイズのダイハード」というか、いや、つまり『ダイハード』シリーズ自体でも、よーく考えりゃ(つーか考えなくても)ブルース・ウィリスあまりにも超人的なんである。そしてテロリスト集団等の悪党は常に運が悪く、まぬけでうっかりしている。『007』だって『ジュラシックパーク』だって『エイリアン』だって、そりゃもう、つじつまを考えれば結局、御都合主義のファンタジーでしかない。 『小さな目撃者』はそこのところがムキ出しというのか、構造がシンプルというのか、物凄く可愛いんである。コリー・ジョンソンの殺し屋、まぬけでいい奴なんだよ。 銃も不発ばかりで、ろくに人殺しもできない。ああいう素朴な演出はヨーロッパ味だな。同じストーリーをディズニーで撮ったら殺し屋複数にして、もっとジェットコースター映画にするだろう。コリー・ジョンソンの個人技ってとこが「小さなダイハード」。ヤク中や飾り窓やオランダ橋や運河といったロケーションが素晴らしく、アムステルダムへ行きたくなりました。パトカーがVWゴルフなんだね。ディック・マース監督にアムステルダム観光案内してもらった気分。 |
| 2001/1/17(水) |
| 13時、浅草ビューホテル、月刊『特選街』・佐藤文彦氏と新連載の打ち合わせ。僕はいつも思うんだけど、初めて顔を合わせる編集者との、待ち合わせの感じって何とも微妙で面白い。僕は滅多にテレビに出ないから顔を知ってもらってるケースは少なくて、じゃ、どうするかというと先方が自分とこの雑誌を目印として、さり気なくテーブルに置いてくれてるんだな。『サンデー毎日』の人なら『サンデー毎日』、『近代柔道』の人なら『近代柔道』、『ザ・ベストマガジン』の人なら『ザ・ベストマガジン』がちゃんと置いてある。何か俺たちへっぽこスパイみたいですよ。もちろん今日は「探せ!最強一眼レフ」特集の『特選街』2月号が置いてあった。 |
| 2001/1/18(木) |
| 東京は過去15年で一番の寒さらしい。僕は大袈裟な寒がりなので、もう机に向かってるときもジャージの上にパラシュートパンツを重ね着している。これは宇都宮の友人、平岡”ちんねん”宏介君からもらったもので、今シーズン、ホッケー観戦に重宝していたんだけど、まさか家のなかで着るとはなあ。まあ、見たかんじは「下半身のMA-1」っす。だけど、ももひきとかそういうアンダーパンツと比べて、オーバーパンツってちょっと世間体が立つというか、マシな気がするでしょう。変なもんだな。 今日はこのところ見ていたテニスの全豪オープンはお休みにして、NHK-BS2の新ドラマ『トム・ジョーンズの冒険』の第一話を見る。BBC製作の、18世紀イギリスの物語。木曜日のテレビ充実させないと今年はパリーグ、月曜開催だからなあ。東京ドームの日程表見ても4月26日しか木曜のハム戦が見当たらない。WOWWOWは今日で『フェリシティの青春』が終わって、2月から『ブルックリン74分署』らしいな。期待してます、木曜日のドラマ。 |
| 2001/1/19(金) |
| 昼過ぎ起きたら何とGAORAで日本ハム×福岡ダイエー戦やってて、ハンサム関根が投げている。何だこりゃと思って番組表を見たら『2000年プロ野球ベストゲーム』という企画で、8月26日、東京ドームの試合を原寸で再放送しているのだった。幸運を感謝して、風呂に入ったり、朝日のゲラ直したりしながら試合終了、ウィルソン(来日100号!)のヒーローインタビューまで見る。確かに追いつ追われつのシーソーゲームで、球場で見てたのにあらためて興奮する。日ハム6連勝である。これは優勝も夢じゃない。 19時、サントリーホール、読響コンサート。 今夜は名誉客演指揮者・尾高忠明の指揮で、 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調(作品104)チェロ・堤剛 フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 ラヴェル:ラ・ヴァルス やっぱりBBCウェールズ響の桂冠を務めるだけあって、尾高は端正で綺麗な、イギリスっぽい音作り。ドヴォルザークのチェロ協奏曲は堤剛が素晴らしいソロを聴かせる。チェロはいいなあ、家へ帰ってパブロ・カザルスを聴く。 |
| 2001/1/20(土) |
| 原稿書きの一日。なかなか机に向かわず、新聞の折り込みチラシを熟読してるうちに「ジャパネットたかた」の「新世紀特別セット」(BSデジタル対応テレビ、DVDプレーヤー、ビデオデッキ、テレビ台、テープ10本)を購入してしまう。セット価格、税別で119,800円。テレビはソニーの29型平面ブラウン管テレビ「ベガ」。ついに91年製「BS画王」とお別れする日が来るのか。しかも、こんな形で。夜になって東京は今年二度目の雪。 |