蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)
| 2000年9月分 | |||||||
| 第3週 | 9/10 | 9/11 | 9/12 | 9/13 | 9/14 | 9/15 | 9/16 |
第3週
| 2000/09/10(日) |
| 13時、鎌ヶ谷ファイターズ球場、イースタン・リーグ公式戦、日本ハム×西武の始球式を務める。猛烈な残暑のなか知った顔が随分スタンドに駆けつけてくれた。以前、東京ドームで始球式を務めたときは緊張して2足歩行ロボットみたいになったけど、今日は大丈夫。 |

正面受け付けにあった看板
| 早めに球場入りしてRedcapsのメンバーをベンチ裏へ案内したり、Fs岡村鎌ヶ谷事業部長、佐野二軍監督、三浦ピッチングコーチ、渡辺打撃コーチに挨拶する。今日考えてたプランは2つあって、 A案、投げる前、サードの森本稀哲に意味なくケンセイ球を放る。 B案、いったん振りかぶって、あ、と中止し、横で始球式の終了を待っている先発投手(イメージではよく知ってる今関)のとこへ行って、Gパンのポケットから出したサインペンでサインをもらう。 やるぞやるぞ。三浦コーチに尋ねると今日の先発は伊藤、ちょっとB案は難しいかのう。しかし、サードスタメンは森本である。A案実行したいのう。ネット裏に森本さんのお父さん、お母さんもいらっしゃってるし、これはウケるぞ。 待機してたら渡辺浩司コーチがキャッチボールをしようと申し出てくれ、3塁ダグアウト前でキャッチャーミットつけたナベさんと投球練習、そのうちナベさん座って、森本稀哲がニコニコしながら左打席で構えてくれる。このときは感激したなあ。西武のトップバッター、柴田が左なのでそれを想定してのことだ。 横で佐野監督が「ヒジの使い方をもっとスムーズに」とか、茶々を入れる。 俺、Redcapsで毎週キャッチボールやってるけど、あんなドキドキしたのは生涯初めて。 そんなことをするうち時間になって、主審から真っ白いボールをいただき、マウンドへ。伊藤にちょっと声をかける。鎌ヶ谷の青空の下、俺の魂の投球を今、お見せしよう。キャッチャーは背番号31、田口、後ろを振り返るとショート、田中賢介、セカンド小田、そしてサード森本が目に入る。うわー、めちゃめちゃ緊張してきた。 申し訳ない。A案も中止したのである。 もう、間もとらずパッと投げて、これが又、西武、柴田選手の身体めがけていくビンボール。柴田あわててよけ、田口は身を挺してこれを止めた。腕がちぢこまっていたに違いない。 でも、気持ちは晴ればれ。公約通りいただいたボールをスタンドに投げ入れ、一礼して球場を去った。三浦コーチが飛んできて、「今日はブルペン居残り特訓!」と言う。Fsのファンになって本当によかった。 試合は2対3で惜敗したけれど、おそらく森本をはじめとして、僕の後ろで守ってくれた若手から次代のスターが出てくる。そのときは、大イバリだよ、「あいつは俺が投げてるとき守ってた奴だ」とか何とか。 |

大役を終えてガッツポーズ!
| 2000/09/11(月) |
| 19時開演、青山円形劇場『カラフル』千秋楽。 製作プロデュースの堤真理子さんが同級生なので招待していただく。 98年、産経児童出版文化賞を受賞した森絵都さんの同名原作(理論社・刊)を酒井晴人が脚本・演出。岡本士輝、下地義人、高杢禎彦、東野醒子らが出演。 これ、阿川佐和子がお母さん役で、来月、映画公開(中原俊・監督作品。シネ・リーブル池袋等)なんだよなあと思って、ずっと大丈夫かなあと思いながら見る。思ったより全然、重要な役だ。元チェッカーズのタカモクが好演していて驚く。子役を前へ行かせる芝居なんだけど、父親としてのいい味を出している。昔、インタビューしたときは若者だったせいもあって自分のことしか見えてない風だったがなあと思う。ちなみにこの役は映画版では滝田栄。 |
| 2000/09/12(火) |
| 18時15分試合開始、東京ドーム、日本ハム×西武戦。 いや、ひどい試合だった。1対16。我が軍は田中幸雄のホームランだけ。まいったなあ、これはもうどうにもならんのか。 今日の試合は両監督の投手起用に気持ちがこもっていた。大島監督は大量リードを許した3番手に「エース・岩本」を中継ぎ起用。これは「この試合あきらめてない」という意志なのか、来季をにらんで岩本に悔しさを植えつけようというのか。その岩本がホームランを浴び、失点を重ねる。 東尾監督は7回表2アウト、ランナー1塁、点差は9対1,バッター小笠原の場面で橋本を使ってきた。この8連敗(引き分けはさむ)がどれだけきつかったのか、これ以上、雄弁な事柄はない。眠れなかっただろう。ワンサイドで試合としてはほとんど見どころのない今日の戦いで、この2つのシーンだけが面白かった。福岡ダイエーは今日も勝ってマジック12。 |
| 2000/09/13(水) |
| 18時15分、東京ドーム、日ハム×西武23回戦。 5対7で連敗。何かモチベーションが下がってる風にさえ見える。Fsの選手はあっさりしてるなあ。福岡ダイエーだって「35年ぶりの9連勝」の反動が必ずあるし、五輪後の変則日程で10月に7連戦が組まれている(西武は9月30日から10連戦)というのに。 必死についていけばひと勝負あるかも知れない、ということを西武は肝に銘じている。4番和田というオーダーでよくまあ、連勝したもんだ。 まったくの勘で言うことだけど今オフ、Fsは相当なトレードを断行するんじゃないか。かなりの野手を出してでも、とにかく投手陣を補強しないことにはここから上はない。それとグロス戻ってきてくれんかなあ。今、グロスがいたらいいぞー、試合時間も短いし。 |
| 2000/09/14(木) |
| 大相撲九月場所12日目。 南伸坊さんと恒例の相撲見物である。 2100円の自由席当日券を買い、2階の一番後ろに陣どり、それから相撲忍法を使ったりして楽しく観戦。 お馴じみの関取が十両に集まっている。水戸泉、寺尾、智乃花、そしてひいき力士の敷島。みんなベテラン、大ベテランという年格好になってきた。それから今場所は「F1相撲・琴錦」が引退を表明した寂しい場所でもある。 敷島は若孜に負けてしまったけれど、国技館で見る相撲は本当に楽しい。南さんが「うちでは和歌乃山は『毛だらけ山』と呼ばれている」とか「湊富士はもっぱら『こぶたちゃん』」とか絶妙なことを言う。双眼鏡でそれを確認し、大笑いでヤキトリやせんべいを食う。あの好き勝手言いながら、ときどき力士に「武双山ぁーッ」とか声をかけたりする気楽さは素晴らしい。 一番、館内が盛り上がったのは結び前の魁皇×曙戦。 今日はあっさり曙が勝ったけれど、今の相撲界は魁皇に期待するところ大だと思った。次に横綱を張れる器というと魁皇しか見当たらない。 |
| 2000/09/15(金) |
| 11時、猿江恩賜公園野球場、Redcaps×屑。 中山ラマダ率いる「屑」とは今年、初対戦。いやー、ホント強かった。3対11の完敗。普段はアーティスト・リーグで水島新司さんのボッツ等と軟式やってるチームなんだけど、今日のメンバーは元高校球児で固められた雰囲気でどこに打っても全部捕られてしまう。スローピッチ・ソフトボールは守備がポイントという事実を如実に示していた。 今日、考えさせられたのは投手の資質の問題。Redcapsは珍しく青山”ミスター”陽一(#23)が先発したのだが、普段野手やってる青山君のボールはタイミングも球筋も素直で、その上、ボールとストライクがはっきりしてるから完全に狙い打たれる。スローピッチ・ルールのゆるい球といえど、打たれやすい、打たれにくいということが実際にはあるのだ。青山君は運動神経なんかチーム内でAクラスの部類だと思うけど、そういうのと違うんだなあ、投手に向いてるかどうかって。 事実、普段からピッチャーやってる江川”怪物”賢一(#30)、蒔田”酔いどれエース”純男(#57)が登板してからは無失点なんである。江川は高低をつけたつり球、蒔田はタイミングを変えたり、内角の誘い球を使ったりで、屑の強力打線を巧みになだめてしまう。捕手の立場でいうと蒔田さんとはボールで「会話」ができる感じだ。生きた球というのはああいうことだろうと思う。 試合後、ラマダさんと、ライターの渡辺敏樹さんと久々に歓談。3人で顔を合わせるのは文化放送の「野球忍者祭り」企画以来か。いまだに一緒にやった「甲子園出場校の校歌を歌いまくる放送」は色んな人から面白かったと言われる。 あ、そうそう、その中山ラマダ投手から今日の試合で永井”シャンプー”いづみ(#3)が公式戦初ヒットを放ったことを附記しておく。これはいい記念になるだろう。 夕方からNHKでシドニー五輪開会式。日本選手団のレインボー・マントはどうだろうね。結局、20世紀の日本選手団は日の丸カラーの呪縛から逃れられなかったということじゃないか。奇抜にして、かえって不自由さが際立った。変てこりんだったー。 |
| 2000/09/16(土) |
| 雷がゴロゴロ鳴るなか西武拝島線に乗って東大和スケートセンターへ。 10時半フェースオフ、東京アイスバーンズ×北海道ベアーズ。 「アイススレッジホッケー東京大会2000」、首都圏で初めて開催されるアイススレッジホッケーの全国大会である。 実は当HP管理人経由で東京アイスバーンズのチームスタッフ、樋口”あぢゃ”敦さんからメールをいただき、この大会のことを教えてもらった。樋口さんは日光アイスバックスのサポーターでもある。アイススレッジホッケーという競技は長野パラリンピックのとき凄く見たかったのだが、チケットがどうしても手に入らなかったいきさつがある。東京アイスバーンズのサイトでジャージが黄色だと知って手持ちのホッケージャージで一番黄色っぽいピッツバーグのジャージを持参。 試合は9対0で東京アイスバーンズの完封勝ち。さすが日本代表をメンバーに持つ実力派クラブだ。2本の短いスティック(アイスホッケー用に販売されてるスティックのブレードを加工し、シャフトに接着したもの。都連社会人1部の試合で折れたやつがリサイクルされてたりする)で、氷面を漕いで進む感じなのだが、あれは腕や腹筋、背筋が生半可な負担ではない。樋口さんに尋ねたら腕の動きが車椅子とは逆で、一流選手はジムワークが欠かせないようだ。そんなハードな競技を2セットの入れ替えで廻してるのに目を丸くした。 嬉しかったのは試合前に話をした岩崎康高選手(#90)が、生涯初ゴールを決めた第1ピリオド。樋口さんに「何年もやってるんだけど地味な選手なんですよ」なんて言われてた岩崎さんが、シュートを決めてしばらく自分でも驚いた風にボーッとしてるんだ。GKの牧富士夫さん(#77)も「もらい泣きしそうになった」らしい。ゲームが終わった後、さっそく岩崎さんとこすっ飛んで行って「ナイスゴール!」とハイタッチ。 後でアシスタントキャプテンの三澤英司さん(#10)に聞いた話では、岩崎さんは早大法学部の出身で、司法試験目指して猛勉強していたらしい。それで「勉強しすぎてモーロウとなって駅のホームから落っこっちゃった」ことで障害を持ったみたいなんだな。「選手にはそれぞれ物語があるんですよ」と三澤さんが言う。俺は即座に東京アイスバーンズのジャージを発注、これからつき合っていこうと決めた。 帰宅してNHKで田村亮子、野村忠広の金メダル獲得を見る。 3度目の正直でようやく金メダルを手にした田村も嬉しいけど、日本でも岩崎康高という男がウキウキ状態だということを知って欲しい。 |
*『長野の冬は、まだ終わらない!!』ぜひ参照のこと
http://www.geocities.co.jp/Athlete/7137/