蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)

2000年8月分
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第4週

2000/08/20(日)
 8時、上野駅公園口で浦和市在住の会社員、中根邦仁さんを拾って、ツインリンクもてぎへ。Fニッポン第7戦。本当は奥さんと行こうと思ってたのだが、都合が悪くなり、そういえば中根さんがよく東京ドームにチーム・レイジュンのキャップをかぶって来てたなと思って急遽声をかけた。行きの常磐道で聞いたら別に熱狂的なモーターレース・ファンということではなく、TVでF1やFニッポンを見る程度、レース場に行くのは今日が初めてと判明。レイジュン・キャップはインターネットで購入したという。

 その後、中根さんはめくるめく世界をかいま見ることになる。

 ナビ子にどうにかこうにか現地まで連れてってもらって、東ゲートの外からピストン西澤に電話。ピストンはJ-WAVEの人気DJとして有名だが、自身もレースに出場する自動車馬鹿。かつてJ-WAVEで「クラブ・ド・トキオ」という番組をやったとき組んで以来、大変仲良くしている。今日はピストンがパドック・パスを申請してくれ、一緒に柴原眞介を激励しようという主旨である。

 「先生、ようこそもてぎへ」
 ゲートまで迎えに来てくれたピストンは、何だか知らないがいつものように僕を「先生」と呼ぶ。どうも勝手に物の見方、考え方、それからしゃべりに関して僕を師匠と勝手にうやまってくれてるらしいのだ。
 「先生に教わった通りにJ-WAVEでやってますよ。いや、勝手に盗んだんだけど」
 ピストンは助手席に意外な人物を乗せていた。
 「先生、紹介します。TUBEのドラムス、松本君です」

 ま、俺もそうなんだけど、中根さんピストンとTUBE、松本玲二にゲートまで出迎えられた。又、松本さんがいい感じの人で、初期のツアーの苦労話なんかを気さくに話してくれる。

 ピストンの申請してくれたパスは強力で、駐車場もパドック内。つまり、観客席から見るとコースの内側、各チームのピットの並んでる横のとこまで直接乗りつける形である。それからピストンは星野だ亜久里だ、藤島親方だと俺を色んな有名人に引き合わせようとする。あまつさえ、9月2日、富士スピードウェイで2シーター・フォーミュラ「FYO1」に俺を搭乗させるイベントの段取りまでつけてきやがった。運転は星野さんらしい。大丈夫か250km/hとかそんなのに乗って。

 チーム・レイジュンを訪ね、柴原さんと再会。このところの好成績を大いにたたえる。中根さんは例のキャップに柴原さんとOSAMUさん、レーサー2人のサインをゲット、その上、メシまでゴチになる。

 レースはピット屋上で観戦、予選10位からのスタートだったが、柴原さんジワジワ順位を上げていくなかなかの展開。前回に続いて入賞の期待がかかるが、21週目、ピットでタイヤ交換を済ませた直後に無念のリタイヤ。後で聞いたらアクセル異常が、一度ピットインで回転数を下げたらごまかしきれなくなった由。

 本当に残念なレースだったが、中根さんはリタイヤ後の柴原さんと並んで写真をとったりして相変わらずウキウキ状態。何か俺もふくめて、色んな業界の総力を結集して中根さんを接待したような、不思議な一日だった。

【参考:柴原さんのHPツインリングもてぎ写真



2000/08/21(月)
 NHKで甲子園決勝を見る。第82回大会は何といっても12日め、4試合全てが1点差のクロスゲームとなった準々決勝が凄かった。その夜、鼻血が出そうなかんじでマンガ家の中山ラマダさんに電話、高校野球フリークのラマダさんも既に鼻血が出そうなので「おだちゃん」(元西武・小田真也投手の経営するお好み焼き屋、東大泉にある)へ行って、カウンターでマスターの小田さんと「長崎日大、9回熊本の当たりは育英の2塁手松下が50cm前に守ってるか、10cm横にそれてたらサヨナラになった」とか「光星学院の根市があんなに良いピッチャーになるとは思わなかった」とか「智弁和歌山・武内、プロに入っても守らせるところがない」とかさんざん話して帰宅したところだった。そのまま1時間くらい長電話。

 決勝は案外、凡戦になることが多いが、東海大浦安の浜名投手が打たれながらも7回まで強打・智弁和歌山を5点に抑え、攻撃面でもセフティースクイズを決めたりして6対5と互角の戦い。特に7回表、2アウト満塁の場面、智弁和歌山の3番・武内の大飛球が逆風に戻されライトフライ・チェンジとなったときは球運は東海大浦安にあるかに見えた。

 そうしたら8回表、相手ミスも手伝って智弁和歌山が一挙5点をもぎとる集中打。終わってみれば6対11。大会全試合2ケタ安打の智弁和歌山が今日も20本のヒットで打ち勝ったゲームであった。3年ぶり2回めの全国制覇。センバツ準優勝の屈辱が忘れられなかったのだろう、大会通算100安打、11ホーマーの新記録を樹立したナインが泣きはらしている。

 和歌山は僕が野球を覚えた土地で、当時は箕島高全盛、市内では県和商、市和商が強豪とされていた。高校野球を見ると何となく和歌山のチームを応援してしまうんである。智弁和歌山は比較的歴史の新しい高校だから、たぶんあの頃は存在しなかったと思う。昔は和歌山と奈良が一緒のブロックで、大体、箕島と天理が甲子園をかけて激突していた。

 和歌山へ最後に行ったのは大学時代で、やっぱり真夏で、風が凪いで時間が止まってるように感じた。のんびりしてるを通り越して時間も凪いでいる。少年野球チームの練習場だった公園へ行ってみた。強い太陽が照りつける。きっと今日も智弁和歌山の優勝に大喜びした子供があそこにいるだろう。



2000/08/22(火)
 南伸坊さんのオフィスに残暑見舞いをお持ちする。本当はお中元の予定だったんだけど、どんどんずれ込んでこんな時期になってしまった。
 花輪和一の『刑務所の中』(青林工藝舎・刊)をいただく。これは面白そうだ。南さんとこ行くといつも面白そうな本くれるんだよな。

 銀座の中華屋で北京ダック。北京式(皮だけのやつ)と広東式(皮+肉)と両方ある店で、両方注文してしまった。南さんは今月、3日にいっぺんくらいの割合で出かける仕事があり、めちゃめちゃ忙しかった由。明日は長野だって。俺、一生のうち一番出張が多かった年(NHKやってた89年)でもそんなに出かけてない。



2000/08/23(水)
 4ヶ月半というか5ヶ月弱というか、久しぶりにラジオ出演。
 TBSラジオ『アクセス』。何かギャラクシー賞だかもらってる評判のいい番組。打ち合わせが嫌いなので確信犯的に遅刻して、オンエアぎりぎりにスタジオ入りする。まあ、別にゲストだから出会いがしらで大丈夫でしょう、その方が電圧かけられるし。

 TBSが綺麗になってるんでびっくりした。僕は10年くらい前、古い局舎の頃、『吉田照美の土曜ワイド』に出演してたことがある。放送で使った6スタ(『こども電話相談室』と同じスタジオらしい)なんてJ-WAVEみたいだ。マイクも何というのかな、金魚すくいの持つやつみたいのが人数分、テーブルから出てていい感じ。

 オンエアに関しては「あんまり出しゃばんないこと」を課題にした。ま、他人がずっとやってる番組だから好き放題やるわけにもいかないでしょう。っていうか自分の分は好き放題やって、あとは放っとくというか。ま、大体あんなもんだったんじゃないでしょうか。

 「今日はQRからずいぶんリスナーが来てますよ」と長谷川ディレクターが言ってた。FAXを何枚か見せてもらったらお馴じみの人が何枚も送ってきてる。レイティング週間だからTBSの作戦成功か。「桜海老太郎」こと白石誠さんが電話出演してびっくり。又、わけわかんないこと言ってんだ。難しいよね、対応。俺は「ぶわーかっ、ぶわぁーかっ」とか言ってもいいんだけどTBSのリスナー何だかわかんないもん。



2000/08/24(木)
 アンディ・フグ急逝。急性の白血病だという。
 リングへ登場したときも、勝ち名乗りを受けたときも、TVのバラエティ番組に出演したときも、CM出演したときも、千葉マリンスタジアムの始球式イベントでも、律儀にトレードマークのかかと落としを繰り返した生真面目なスイス人は、もうこの世にはいないのだ。



2000/08/25(金)
 歯医者をすっぽかす。4時15分から予約入れてたんだけど、パーフェクトに忘れていた。これ、又、電話して予約とり直すのおっくうなんだよな。十中八、九、イヤミ言われたりするしなあ。歯医者ってこの繰り返しでだんだん足を向けづらくなって、別のとこへ通ったりして、そこもいずれ同じことになって、更に別のとこに行ったりして、何かそうやっていくつもの歯医者さんが町内で共存していく基盤になってる気がするなあ。今のとこはこれですっぽかし2回め。まったく申し訳というものが立たない。

 台東リバーサイドスポーツセンターの「夜間プール」は今シーズン最終日。区民の夏が又、ひとつ終わる。明日は例年より1ヶ月おくれの隅田川花火。野球場には場所とりの人が夜明かしの構え。

 台東区竜泉の「野間マーク」の皆さんと、区民として最後のひと泳ぎ。「野間マーク」は野球ユニホームのネーム、背番号の刺繍をやってる家で、この春は巨人の長嶋監督の「3」番を刺繍してテレビやスポーツ新聞に出た。プロ野球ではジャイアンツとファイターズ、最近では甲子園に出場した日大豊山、それからたった今はオリンピック日本チームの刺繍を手がけている。プールの後はいつものコースでお好み焼き「みち」。



2000/08/26(土)
 今日は花火大会。
 14時開始、東京ドームの日ハム×ダイエー戦はオバンドー21号2ラン、小笠原23号3ラン、小笠原24号2ラン(フェンス直撃ランニングHR!)、上田6号ソロとビッグバン花火が次々に舞い上がり、夏バテ気味のH投手陣から15点もぎとる猛攻。一方、先発「絵になる男・下柳」は何とプロ入り10年目にして初完封(5安打、1四球)を記録、まったくつけ入るスキを見せなかった。

 森本稀哲のプロ初HRも感激するが、黙々と中継ぎを続けてきた「ブルースマン・下柳」のプロ初完封も味がある。これで6勝め、先発転向は大成功と見ていいだろう。普段ならテレる下柳がヒーローインタビューで無邪気に喜びをあらわしていた。本当に嬉しかったんだろう。それから島田がプロ初猛打賞を記録したことも忘れずにつけ加えておく。島田ん家も今日は赤飯だな。

 試合後、向島へ急行。例年、隅田川花火は奥さんの実家の屋上で見る習慣になっている。横浜倉庫上空に大輪の花が咲く。俺はヤキトリやツクネや鳥唐揚げやおにぎりや枝豆をごんごん食って花火後半、ゴザの上でうたた寝。真近でやる花火は目ぇつむっても音が景気よくていいねえ。8月下旬は夜風が涼しくて気持ちいい。来年も8月下旬でどうよ。


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