蚊の無駄にでかいやつであるガガンボ
(イラストは本文と関係ありません)


2000年6月分
6/18 6/19 6/20 6/21 6/22 6/23 6/24



2000年6月 第2週分はこちら!



第3週

2000/06/18(日)
 昨年の12月、河口湖へ出かけた。Fsのゴールデングラブ賞外野手、井出竜也の後援会交流会に出席する為だった。井出は山梨代表・吉田高校のエース兼主砲として甲子園に出場、熊本工の前田(現広島カープ、背番号1)に勝った球歴の持ち主。僕はずっと幽霊会員のような状態でへらへらしていたのだが、この交流会出席で「関東支部名誉会員」ということになってしまい、その肩書きのついた名刺も百枚渡され、何だか知らないが金屏風背負ってスピーチなんかもしていたのだった。

 名刺はまだ90枚以上、残っている。

 で、土曜日、「関東支部長」の高尾さんからFAXが来た。「6/18(日)井出竜也後援会応援ツアーの追加連絡について」という題が付いている。おおっ、そうか、そうだった日曜の日ハム×ダイエーは井出後援会の応援ツアーの日だった。山梨からバスを連ねて後援会の皆さんがやって来る。あいさつとかしないといかんか。むむむむむ。

 そしたら「追加連絡」のとこが素晴らしかった。

 「(前略)耳寄りなお話があります。当日は日本ハム球団のご配慮により試合開始前にベンチに入れていただき、井出選手と簡単な懇談ができることになりました。河口湖から来られる方々は、到着時間の関係で時間に間に合わないので、関東の人達でベンチの中に入ってもよいという事なのです(後略)。」

 ぴーん! 俺はやせても枯れても「関東支部名誉会員」だからなあ。試合前のベンチに入らざるを得ない立場なんだよなあ。仕方ないもんなあ。責任上、入っとこうかな。しょうがないもんなあ。

 朝、8時半起き。ラジオ終了後としては異例の早起きでふとんをはねとばし、鼻歌うたいながら自分でコーヒーいれたりして、意味なく10時半の集合時間の50分くらい前には水道橋で待機していた。

 関係者入口から東京ドーム内へ潜入。総勢10人くらいの一番後ろを笑顔で歩く。いや、これたぶん球団の人に頼めば僕一人でも実現することだと思うんだけど、何つうんですかね、責任のないかんじ、他人の後にくっついて、オレ、ついて来ただけだもんねー、というかんじが嬉しいのである。他人のせいにして暮らしてゆくことの何と快適なことか。

 通路の暗がりを抜けてベンチへ入ると、照明がまぶしい。おおっ、ナイジェル・ウィルソンが、片岡選手会長がフリーバッティングの最中だ。うわっ、金子だ、奈良原だ、小笠原だ、と猛烈にキンチョーする。解説者の高木豊、宇田東植の姿も見える。宇田さんとは一度、テレビ埼玉の中継で御一緒したのであれこれチーム状況について話し込む。

 前日登板した金村、清水、そして今日先発の岩ちゃんも姿を現す。岩ちゃんと再会の握手をすると「ラジオからえのきどさんの声が聞こえなくなって寂しいです」と有難いお言葉。いやもう、その辺から俺は関東支部の人ほったらかして、田口と握手したり、島田コーチに今季の盗塁数激増の背景を聞いたり、中原マネージャーにFsサイトの好評連載「チャスメモ日記」(中原さんの愛称は「チャス」)の苦労話を聞かされたり、ブルペンをのぞきに行ったり、大忙しであった。今回はQRにもゲストに来てくれた野口捕手とのツーショットを御覧下さい。

 で、肝心の井出選手だが、練習が忙しくてなかなか手が空かない。ようやく最後に全員と記念写真。「大阪ドームのホームラン凄かったですね、3階席まで行ったでしょ」と声をかけたら「いやー、一年にいっぺんですよ」とテレていた。

 プレイボールは13時半、今日は岩ちゃんが今ひとつリズムが悪く、序盤からピンチの連続だったが、好調打線のリードもあって何とか試合をまとめた。6対2。
井出選手は打点も稼ぎ、ファインプレーも見せ、応援ツアーの皆さん大満足である。応援ボードを貸してもらってウキウキの私を御覧下さい。



2000/06/19(月)
 午後、結婚して鎌ヶ谷市に住んでいる下の妹、浩乃が昨年暮れに生まれた光佑を連れて遊びに来る。梅雨の中休み、物凄く暑い日で皆でメロンとアイスクリームを食べた。浩乃は川崎の実家へ寄った帰り道で、実家のボルボに乗っている。
3月の武道館で発売された忌野清志郎「プレミアム・ドカドカ・ボックス」(特製湯飲みやマウスパッド、着せ替えキヨシローが入ってるお楽しみボックス)をあげた。
 それはいいんだけど、お袋の海外旅行のおみやげということで「謎のセクシー箸置き」をもらった。今年、実家のお袋が出かけた外国は韓国と中国だが、一体、どこでこれを買ってきたのか。浩乃もそれは聞いてないという。わからないことがこの世には多すぎる。

謎のセクシー箸置き



2000/06/20(火)

日ハム×ロッテ12回戦、7回、ロッテ大塚選手の疑惑のホームランに関して



2000/06/21(水)

 夕方、(株)ベルガードの足立工場へ注文しておいたキャッチャーギアをとりに行く。ベルガードは戦前から捕手防具をつくり続けてきた会社で、今でもプロ球界を代表する古田敦也、伊藤勤、谷繁元信といった選手がベルガード製のギアを愛用している(Fsでいうと実松一成、藤崎大輔等)。
 つまり、まあ、僕のようなキャッチャーにとっては日本一スバラシイ会社なのだが、その上、足立工場には専門用語でいう「野球忍者」が二人もいる。そのうちの一人、永井さんからこの春、「スローピッチ・ソフトボールのギア一式を作らせて欲しい」と夢のような申し出があり、私は矢も楯もたまらずこのアミーゴに逢いに行ったのだ。

 足立工場はジャンボゴルフ場に面した立地で、働く現場の雰囲気満点、職人さんや若い人が大勢いて何かめちゃめちゃ居心地のいいところだった。初めてうかがったときには売り出し中のロッテ・橋本将選手のギアが出来上がっていた。

 す、す、すげーと感動しながら工場見学を終え、注文させていただいたニュー・ギアは谷繁モデルを元にしたイメージ。横浜ホーム用プロテクターの、合皮のグレイの発色が大変気に入ったのだった。

 今日出来上がったのを見て俺の考えは間違ってなかったと思った。素晴らしい出来である。言っておくが、俺の谷繁モデルは、急遽追加発注の来た谷繁本人のものと併行して製作されたのである。わっはっはっはっは。
 

野球用防具のベルガード(株)ホームページ
http://www.belgard.co.jp/

関連記事:「えのきどを守る男」もご覧下さい。


2000/06/22(木)
 うー、だるい。朝9時頃まで仕事。
 それから寝て試合途中から東京ドームへ。
 今日は集英社の田中さん、カメラマンの秋元さんと現地集合で一緒に観戦。田中さんは20代の頃、『セブンティーン』(当時の言い方でいうと『週刊セブンティーン』)で随分面倒を見てもらった編集者。

 当時、FAXもあんまり使われてなくて、色んな雑誌のライターが集英社のいくつもある会議室おさえて、徹夜で原稿仕上げてたんである。僕は例えば『週プレ』と『セブンティーン』と両方のレイアウトシートをテーブルにひろげて、さてどっちから先にやろうかなんてやってた。一晩かかるから合間に編集や、あと、よその会議室にいるライターとかと色々話し込んだり。いや、マジでちょっと歩くと堀井雄二さんとか、軍事評論家の神浦さんとか、凄い人が弁当とってもらったりしていくらでもいたんだ。

 あの神保町で朝までねばってた頃が、しがないライターの青春かな。誰の話もホントに勉強になったけど、ビンボーでヒイヒイ言ってた。
 
 試合は14対5(ウィルソン3打席連続ホームラン!)という、結果的には圧勝だったけれど、Fsも伊藤を酷使しなきゃなんなかったり、内実は大変だったんじゃないか。この3連戦、病院から球場通いの大島監督に心労をかけまい、すっきり勝とうというファイターズナインと、それなら文句言われないホームラン打ってやるというロッテ・大塚選手の意地が面白かった。大塚は結局、3試合連続ホームランということになった。敵ながらあっぱれなガッツである。

 試合後は田中さんらと三崎町の寿司屋へ。『オリーブ』が休刊するらしい。いや、正確には秋に新装開店予定ということだが、大変驚いた。



2000/06/23(金)

しりあがり寿さんの新刊紹介、『時事おやじ2000』『弥次喜多 in DEEP 4』(共にアスペクト刊)。しりあがり先生は先頃、『時事おやじ2000』で第46回文春漫画賞を受賞されました。おめでとうございます。



2000/06/24(土)
 13時半から日ハム×大阪近鉄(東京ドーム)。エラーがらみや四球押し出しで失点する典型的な負け試合のパターン。3対6、何か久々に負け試合を見た気がする。明日はノーヒットノーランを達成したエルビラの予告先発なので非常に心配だ。やっぱ、Fsは打たないと勝てないチームだな。

 とはいえ僕個人は5回裏、野口のファウルボールを内野席でゲット、充分収穫ありの土曜日だった。僕はファウルが上がると反射的に身体が動いてしまう性質で、仲間内でも「一歩めが早い」という定評がある。といっても1塁ファウルフライ、小笠原が捕ったりしてるのまで二、三歩前へ出て捕りに行こうとするので大人としては少々恥ずかしい。

 野口は今週、一緒に写真を撮ったばかりで、いやー嬉しいな。何かベルガードへ行ったり、実は昨日はスポーツ玉澤の紹介でサガワ運動具製作所というところへミット職人の取材へ行ったんだけど、今週はキャッチャー強化週間という全体像に仕上がった。サガワ運動具製作所については『NAVI』に執筆予定。

キャッチャー強化週間を締めくくる野口選手のファウルボール・オン・ザ・座布団



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