相手を決めて野球みたいに毎回表裏があって9回終了の形式。
場合によっては延長戦もあるかも?



今回のゲスト対談者はアイスホッケー選手の春名真仁さんです。
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えのきど 2004
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春名 2004
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9回表
 春名真仁様



 シーズンお疲れさまです。プレーオフ敗退は残念でした。一体、春名君はどこでこの9回表を読んでるんだろなぁ。案外、帰国してるのか。それともニューヨークへ寄るって言ってたからマンハッタンか。何にしても長い張りつめた生活がひと段落して、リラックスできてることと思います。いやー、大変だったねぇ。そして実りの多いシーズンだった。

 来季のことは今、話しても仕方ないと思うけど、可能性としては「マラーズの実績を名刺代わりに他チームへ」ってことだって充分あり得るわけで、そうなるとクワッドシティの思い出は本当に貴重だね。いや、モーテルで話したみたいにチェコ・エキストラリーグってこともある。ひとシーズンひとシーズンが、濃密だよー。何かアメリカ生活(クワッドシティ生活)の記念になるものは買ったりしたですか?

 チームメイトとの別れってどんな感じだった? たぶんUHLだったら人の動きもあるし、共に戦った仲間と必ず再会できるって保証はないんだと思う。シーズン終わる光景ってどんななんだろう。

 気がつけばこのEメール対談も最終回なので、僕は初回に尋ねたことをもう一回訊こうと思います。飛び込んで見つけたものはありますか? いや、ホッケーのことじゃなくてもOKです。

 じゃ、どうも。楽しかったです。対談につき合ってくれてホントに有難う!




 えのきどいちろう



9回裏
 えのきどいちろう様



 GW前にクアッドシティより帰国しました。シーズン中は何度も日本に帰りたいと思いましたがいざ帰るとなった時はちょっと寂しかったですね。
シーズン終了後に一度、選手の家でみんな集まってバーベキューをしましたが5人ほどの引退者を除いてほとんどの選手は来シーズン白紙のようです。
えのきどさんのおっしゃる通り次のシーズンに会える保証はないのですがみんなそういった状況には慣れているようでチームメートとの別れは案外あっさりしていて「グッドラック!帰り気をつけて。」程度でした。そういえばキャプテンのウィリアムスがメールリストを作ると言っていたような。
それよりもホストファミリーのペイドン家との別れは辛かったです。帰国前の5日間もペイドン家でお世話になっていて、モリーン空港までペイドン家に見送ってもらいました。この半年間のクアッドシティ滞在中は本当の家族のように接してくれて、観光に連れ出してくれたり食事を誘われたりと本当にお世話になりました。

帰国前にシーズン中は忙しくて行けなかったシカゴに行って来ました。ミシガン湖を一望する高台にある自然史博物館で世界最大級のティラノサウルスの化石”スー”と対面してその後カブスvsメッツを観戦しました。
カブスの球場は観客席こそ多くないのですがファールゾーンも小さいのでグランドが近くて観やすく、内野まである緑の芝やフェンスを覆い尽くす蔦も相まって良い雰囲気でした。ボールパークマニアのえのきどさんはご存じだと思いますがこの球場は野球は青空の下でやるものというオーナーの考えから少し前まで照明がなかったそうです。
照明が設置された今でもほとんどが昼間のゲームだと聞きました。ブルースのようだった国歌斉唱も鳴りモノのない応援も7回の"Take me out  the ballgame"もやっぱり野球じゃなくてベースボールでした。残念ながらメッツの松井選手は3三振でしたが充分メジャーリーグを堪能できました。

さて何かみつけたか?の答えですが、初めてのアメリカ生活、しかも6か月と短い時間でしたがそれでも得るものは大きかったと思います。
時間こそかかりましたが僕がここに来た目的の一つでもある早いテンポのゲームや速いパス、シュートに対応することができたことです。シュートやパスは練習での慣れが大部分ですが、リンクも小さく相手パックになってからシュートまでが早いのでプレーに対する初期準備を以前よりかなり早めました。
特に最初の3か月は如何にして慣れるか、どうしたらセーブできるかを氷を離れてからも常に考えていて他にすることもなかったのですがこれほどホッケーと真剣に向かい合ったことは今までなかったと思います。日本で何年も変えなかったこと例えば防具の付け方、スティックのサイズや握り方から構え方まで良いと思えることは何でも試しました。
そしてここでは常に結果を求められます。いつ放出されるか分からないプレッシャーもプレーに適応するに従ってここをクビになってもどのチームでもやっていけるという自信(開き直り?)に変わっていきました。
そしてホッケー以外でもヨーロッパとは違うアメリカの文化や人も多少なりとも理解できたと思います。逆に日本での生活の快適さや日本の良いとこや悪いところなんかも見えてきましたし、家族や友人の存在についても考えるところがありました。
しかし課題もまた多いと思います。スポーツは共通語とは言いますがやはり英語力があればチームメートとコミュニケーションが上手く取れて彼等をもっと理解できると思いますし、アメリカという国を更に理解して今以上に生活が豊になるのではと思います。
来シーズンはどこでプレーするかまだ分からないですがまだまだ成長過程にあると自分では信じて(思い込んで)いますし、1シーズン20試合では満足出来ないので英語も勉強してまた挑戦したいです。

最後にこのような対談に参加させて頂きありがとうございました。この対談で自分の目的や課題を再確認できましたし、思いや考えを正確に伝えることの難しさや重要性が分かりました。でも書くことは僕にとっては難しくて大変なんですけどそれに何か反応があったりすると嬉しいものですね。ほんとに貴重な経験が出来たと思います。


もしかして9回裏、同点に追い付きましたか?




 春名 真仁



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