
四回戦
| ゲスト対談者は文化放送アナウンサーの斉藤一美さんです。 |
| どうもおつかれです。日本シリーズが先程終わりました。文化放送には「ハムドラ応援ホットライン」のほか、シリーズ総括枠にも呼んでもらってありがとうございました。結局、生観戦できたのは第1戦と第4戦だけでした。第4戦が見られたのは文化放送のおかげです。いやー、日本シリーズの球場メディアサロンって初めて入ったけど、各局各紙の解説者・評論家、勢揃いだからホントに壮観ですねー。僕は意味なく江夏豊さんのとなりにしばらく座ってみたりした。 本当はNHK北海道の仕事で6戦7戦も予定に入れてたんだけど、これは幻に終わった。楽しかったなぁ、日本シリーズ。「完全試合リレー」で幕を引かれて、グーの音も出ないというか、悔しい気持ちもあるんだけど、トータルで考えたらやっぱり楽しかった。これはたぶん第1戦も第4戦も、終了後、夜行で移動したのとカンケイがあります。「スターライト釧路号」と「ムーンライトながら号」に乗った。バカとしては、日程のきついなか、ベストを尽くした。野球は惜しみなく奪うけれど、惜しみなく与えてくれます。僕は07年日本シリーズもホントに豊かな経験をしましたよ。 シリーズ総括枠でもコメントしたけれど、僕は「シリーズMVP・中村紀洋を獲らなかったチーム」という点にこだわりがあります。今年は小笠原の穴を外国人で埋める構想がハズれた。シーズン途中、危機管理的にもうひとり外国人を獲ったけど、それもハズしている。今季のファイターズが「フロントワーク(チーム編成)の失敗を、現場の頑張りがカバーする」形で優勝しちゃったんです。ま、パのライバルが怪我人に苦しんだのもラッキーな展開だった。 だから「現場の若いのがいい経験積んだ」と思えば、大収穫の年ですよ。そりゃ中村紀洋が稲田や小谷野の代わりにサード守ってたら、もうちょっと点が獲れてたかも知れないけど、そしたら別のもんになってた。来年は中田翔がそこに加わる。明るい気持ちですよ。自前の、鎌ヶ谷組の踏んばりでここまでやれた一年つーことだもんな。 あと、アレです、この日本シリーズ第1戦と4戦ってことは、自分の目で見た試合は1勝1敗でしょう。僕は'81年の後楽園シリーズは学生だったので、フンパツして第1戦を見に行ったきりで、残りはテレビ観戦でした。去年は第2戦と4戦5戦を見に行ってます。これは何を意味するかというと「生観戦・5勝1敗」です。あるいは「自分でチケットを買って見た日本シリーズ・5戦全勝」と言ってもいい。明るい気持ちですよ。 えのきどいちろう |
| 毎試合のご出演、誠にありがとうございました。しかも最後は義理のお父様のご自宅でくつろいでいるところへ急遽お電話してしまい大変申し訳ございません! 僕がえのきどさんの携帯を鳴らす時は、ヒンズースクワットの真っ最中でゼーゼー言ってる時だったり、いつもタイミングが悪いですね。“ひいきのチームが連続日本一を逃しただけでなく完全試合で決められた直後の大ファンは、どのようなリアクションをするものなのか”という興味が募りつい追っかけてしまった・・というのが真相です。 でも、全く打ちひしがれていない。あまりに清々しいのでホントに拍子抜けでした(笑)。 それにしても日本シリーズだから当たり前とはいえ、至るところに勝負のアヤが潜んでいた5試合だったように思います。僕が本当にMVPをあげたかったのは荒木です。 第1戦、田中賢介のプッシュバントをダッシュで捕ってから一塁にダイビンググラブトス(!)で間一髪アウトにした超ファインプレーは、乗せたら厄介なハムの勢いをギリギリのところで食い止めたような気がします。で、第2戦のプレーボール初球をクリーンヒット、直後に二盗で揺さぶった末、先制のホームイン。ここから先、岩瀬が胴上げ投手になるまでドラゴンズは一度もリードを奪われませんでした。日本一への大きな流れは荒木が作ったのではないでしょうか? 今シリーズで僕にとっての豊かな経験を考えてみると、パリーグ現役最多勝男・西武ライオンズの西口文也投手と2人っきりのコンビネーションで中継したことに尽きます。 いかにも日本シリーズって感じの放送スタイルで行けば、解説・実況にスペシャルゲストを加えた3人で喋るところを、あえて2人です。 理由は、レッドソックス×ロッキーズのワールドシリーズがらみで色々ありまして、ハハハ。なおかつ西口投手は放送席で試合を見るのが初めてだったので、久々にかなり意識して演じましたよ、医者コント(1回ウラ参照)。もちろん「この予定調和のやりとりよ、頼むから予想外の方向へ発展してくれ!」という願いを込めて。 『稲葉ジャンプで起きるドームの揺れを体験するのが、楽しみでしょうがない』という初々しい話に加え『近鉄時代のノリもローズも凄かったが、実はクラークを抑えるのが大変だった』とか『森繁和コーチは存在感がずば抜けている。選手は良い意味で気を抜けない』など、現役ならではの味わい深い話題を提供してくれました。 毎年、誰かしら選手と一緒に中継していて痛感します。現役を引退していない以上、解説している場合ではないのです。それだけに彼らがグラウンドを見つめる眼差しは極めて真剣で、時には怖さすら感じます。去年のロッテ・里崎捕手もそうでした。この時期、戦えないジレンマを抱える勝負師の隣りに座る経験を重ねるだけで、アナウンサーは次の年の実況の質が上がる気がします。そんなわけで、一度、森本稀哲選手とコンビを組んでみたいのですが、Fファンとしてはまっぴらゴメンですよね。 斉藤一美 |